1月28日(金)、松山市駅キャンパスにて、医療法人菅井内科 理事長 の 北野克宣先生を講師にお迎えし、2025年度 愛媛銀行寄付講座第8回として「ヘルシーエイジングのすゝめ~疲労蓄積や睡眠障害の怖さと対策を知ろう~」を開講しました。当日は、学生や近隣住民の皆さまなど計147名が参加し、“ヘルシーエイジング(健康的に高齢化する)”を実現するための方略について、最新の研究結果と先生の豊富な経験に基づいたご講話を賜りました。
近年、「糖質制限」や「ベジタブルファースト」など、食に関する情報を耳にする機会が増えています。しかし、実際には、極端な糖質制限は死亡率を高める可能性があることや、「ベジタブルファースト」ではなく、お酢やレモン果汁などのドレッシングをかけた「サラダファースト」が食後の血糖値の上昇を抑えるために望ましいことなど、具体的な事例を挙げてわかりやすくご説明いただきました。また、睡眠を疎かにすると心身の疲労回復を妨げ、老化を促進する可能性があることなど、エビデンスに基づいてご説明いただき、大変興味深く学ぶことができました。
特に「孤独は肥満より健康に悪い」、「孤食は健康に良くない」といったお話は、参加者に大きな印象を与えました。先生よりは“共食共笑と口福”という造語をご紹介いただき、人と人が笑顔で交流しながら食事を共にすることこそが幸福をもたらし、“健幸”な生活につながることを改めて実感する機会となりました。
本講座は、今回が最終回となり、閉会にあたり聖カタリナ大学副学長の野村美千江より挨拶を申し上げました。
ご参加くださいました地域の皆さま、そしてご多忙の中、丁寧にご講演いただきました北野克宣先生に、厚く御礼申し上げます。


