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これが私の物語

『湧き水のように』

遊んで帰った時に、
服がどんなに泥だらけでも、
勉強の成績が
思わしくなかった時も、
父親も、母親も、
細かいことは言わずに、
ただ笑って見守ってくれた。
思い返してみても、
細かいことで叱られた記憶は
ほぼない。
友だちと喧嘩した時や、
乱暴な言葉を口にした時に、
ひと言だけ、
いつも諭すように言われ続けた。
「人を思いやる心を持ちなさい」

電車に乗った時も、
学校にいる時も、
友だちと遊ぶ時も、
どんな時だって、
周りの人たちの気持ちになって
考える癖が身についていた。
彼の周りには、
いつも笑い声があふれ、
みんな優しい顔をした
人たちばかりだ。
親から言われ続けた言葉は、
山に降った雨が、
地中を潤すように、
彼の隅々まで染み渡り、
いつしか彼の人格
そのものになっていた。
ここで学び始めてから、
先生や同級生たちから、
「いつも思いやりがあって、
優しいね」
と言われる。

自分を育ててくれたその言葉で、
新しい世の中をつくってみたい。
いつも、みんなが笑顔でいられる、
思いやりで溢れる世界を。
彼の中にたっぷりと染み込んだ
「人を思いやる心」が、
湧き水のように溢れてくる。
それは、熱い想いとなって、
まっすぐに彼を
未来へと導いていく。