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令和5年度 キリスト教研究所フォーラム

日程
令和5年10月10日(火) 〜 令和6年3月12日(火)
会場
聖カタリナ大学 北条キャンパス 第一会議室
主催
聖カタリナ大学 キリスト教研究所
お問い合せ
お申込み

聖カタリナ大学キリスト教研究所では「キリスト教と共助」を令和5年度のメインテーマに掲げ、次の内容によりフォーラムを開催する運びとなりました。つきましては、お気軽にご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
なお、開始時間が、都合により変更する場合がありますので、フォーラム当日、時間等をご確認の上ご参加下さい。
お問い合せ Tel089-993-0702 (総務課)

《 第1回 2023年10月10日(火) 16:30~18:00 第1会議室 》

テーマ「キリスト教と共同体」 
聖カタリナ大学キリスト教研究所 所長 ホビノ・サンミゲル

第2バチカン公会議は、「神は人間を単独なものとしてつくったのではない」と言います。神は最初から男と女をつくり、ファミリーとしてつくられました。キリスト教の信徒たちはお互いに支え、助け合いながら社会をつくり、お互いに愛する心をもって幸せな生活を送るべきであるということについて考えたいと思います。

テーマ「ケアを担う家族の状況と共助が及ぼす影響」 
聖カタリナ大学 准教授 村上 佳子

Peer(ピア)とは,仲間や(法律上の)対等者を意味する.ピアの関係性に基づく共感や助け合う支援の力は,様々な分野で注目されている.今回の発表では,ケアを担う家族の状況と,ケアを担う家族同士のかかわりが及ぼす影響について考察する.

 

《 第2回 2023年11月14日(火) 16:30~18:00  第1会議室 》

テーマ「ネグレクト家庭に育った思春期女子の解離症状の変化と社会資源について」 
聖カタリナ大学 准教授 田村 優佳

解離症状を示した虞犯傾向にある思春期女子は、本人のなかの全く正反対の2つの世界により不安定で、平穏な気持ちを持てなかった。また、安心して頼れる対人形成ができにくいような環境で育った。事例を通じて、心理的トラウマのなかでの解離と、離れていた世界の統合、心的回復に寄与する心理的支援、社会資源について考察する。

テーマ「共にみとりあうこと」
聖カタリナ大学短期大学部 准教授 遠藤 文子

人の死に関わる様々な儀式がビジネスに取って代わり、みとる文化が伝承と化している。「共にみとる社会」の現状と課題を分析し、子どもとともに行う「みとる暮らしのプロセス」について考察する。

 

《第3回 2023年12月12日(火) 16:30~18:00  第1会議室 》

テーマ「キリスト教と共助ー彫刻に表された他者性の考察ー」 
聖カタリナ大学短期大学部 助教 荒西 伸吾

聖カタリナ大学の構内には、キリスト教の教えに基づいた多くの美術作品が設置されている。それらの美術作品によって学内に宗教的、文化的な雰囲気が醸し出されている。本研究では大学構内に設置されている幾つかの彫刻作品の様式を分析すると共に、彫刻とそれが存在する場所・空間との関係を考察する。

テーマ「テゼの歌と祈り」 
聖カタリナ大学キリスト教研究所 客員所員 藤井 尚人

テゼ、それはフランスの小さな村の名前であり、そこに創立された男子修道会(共同体)の名前です。テゼは、超教派(エキュメニカル)であり、世界中から多くの若者が集い、平和と和解のために単純素朴な典礼とその歌が特徴です。今回のフォーラムでは、実際に~テゼの歌と祈り~を体験し、又、日本語版テゼの歌ともいえる塩田泉神父の歌を歌いながら、その霊性を探求したいと思います。「歌う者は二倍祈る」(聖アウグスチヌス)。

 

《 第4回 2024年1月16日(火) 16:30~18:00  第1会議室 》

テーマ「被爆者の「共助」――長崎の永井隆と広島の宣教師たちの体験から――」 
聖カタリナ大学 教授 宮武 信枝

永井隆博士は、長崎医科大学助教授・物理的療法科部長としての勤務中、原子爆弾で被爆し重傷を負ったが、「第11医療隊長」となって救護活動に献身した。それに先立つ広島では、4人の司祭の手記に、自らも被爆しつつ救護活動に尽くした姿が見られる。これらの被爆者たちが、どのように「共助」の活動を行っていたか、その信仰体験を考察する。

テーマ「心をつなぐ音楽」 
聖カタリナ大学短期大学部 助教 和泉 昌枝

人間の営みのひとつとして存在する「音楽」その機能は様々である。労働促進の音楽・こどもの遊び歌・応援歌・芸術音楽、そして、キリスト教の儀式と関わる聖歌など。音楽という共通項を通して、他者と関り、時にそれが助けとなる場合もある。発表では、音楽のもつ心をつなぐ力について考察する。

 

《第5回 2024年2月13日(火) 16:30~18:00  第1会議室 》

テーマ「地域を基盤とした福祉実践と宗教思想との関係について」 
聖カタリナ大学 教授 釜野 鉄平

戦後以降は憲法による国の努力義務として社会福祉法制度が整えられたことから、宗教を背景とした福祉実践は社会福祉法人としての活動と一体となるなど宗教色が見えにくくなっている。近年は、地域福祉を担う社会福祉協議会だけでなく寺など宗教的な施設において社会福祉協議会との連携や、独自のサロン活動もみられる。ここでは、キリスト教や仏教を背景にもつ地域を基盤とした福祉実践を分析することで、今後の地域における福祉実践の可能性について考察を行う。

テーマ「モンテッソーリ教育学における共助の精神とその実際」  
聖カタリナ大学短期大学部 教授 竹田 信恵

多数のカトリック幼稚園はモンテッソーリ教育を導入している。本フォーラムでは、カトリック幼稚園における「お世話係」の習慣に着目し、年長児が年少児の世話をすることで幼児の育ちにどのような影響があるのか、モンテッソーリ教育学の中で、特に共助の精神に着目して考察する.

 

《第6回  2024年3月12日(火) 16:30~18:00  第1会議室 》

テーマ「臓器移植医療における命のつながり」 
聖カタリナ大学 助教 時岡 拓磨

旧約、新約を通して聖書には、人間が助け合うように記されている。人間は互いに傷つけ合う罪深い存在であるが、共に助け合う心も持っている。さらに自己や家族の臓器を提供し、他者の命へとつなげる選択をする人間もいる。そのような人間愛の行為である臓器移植における双方向性、支え合いについて、聖書に基づいて考察する。

テーマ「看護学生の学ぶ“共助”」  
聖カタリナ大学 助教 玉井 寿枝

看護における”共助”は社会保険制度やサービスで使われることが多い言葉である。しかし、助け合いの精神は看護活動に以前から存在している。コロナ禍という環境の変化によって、看護学生が経験する”共助”の形が以前と変化したように見える。これまで自身が携わった看護教育から、看護学生が”共助”をどのように学んでいるか、今一度振り返って考察する。