組織・教員一覧
大城 卓也Oshiro Takuya
健康社会学部 健康スポーツ学科 准教授
- 自己紹介・学生へのメッセージ
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教育への想い
私が掲げる大きな目標は、聖カタリナ大学健康スポーツ学科を「日本一」の学科にすることです。そのために、授業、研究、地域貢献という三つを今年度の柱としています。授業では、経営学を基礎とした組織分析の視角から、「人がどのように組織の中で動き、変化を起こすのか」を読み解くことをテーマとしています。単なる知識習得にとどまらず、「受講しただけで社会人基礎力も向上する授業」を目指し、実践型ワークやディスカッションを通じて、思考力・協働力・発信力を育てています。高校生の皆さんには「大学を選ぶ際に、自分が成長できる環境を選んでほしい」、企業経営者の方には「スポーツの組織論が企業組織にも応用できる知見をもたらす」というメッセージをお伝えしています。
研究①:スポーツビジネス・組織行動研究
私の研究の中心は、スポーツ組織のマネジメントやチームビルディングです。プロスポーツ(プロ野球・Jリーグ)から大学・高校の学生アスリート組織に至るまで、量的・質的両面から調査を進め、組織の構造・リーダーシップ・メンバー行動のメカニズムを探究しています。これにより、スポーツ現場だけでなく、企業・地域組織にも応用可能な“人が動き、チームが動く仕組み”を明らかにしてきました。高校生には「自分がチームの一員としてどう動けるか」、経営者の方には「組織をどう構築・運営すべきか」という視点をお伝えします。
研究②:人工芝・地域連携プロジェクト
もう一つ重点を置く研究は、スポーツを通じた地域創生です。私は、リタジャパン株式会社と共同研究で「少子高齢化による地方衰退」、「子どもたちの運動能力低下」といった社会課題に向き合っています。プロジェクト名は「子どもと地域を繋ぎ、ともに育む『緑のプラットフォーム』」。教育現場の芝生化、人工芝による環境整備を通じて、子ども・地域・スポーツの接点をつくる取り組みです。実際にこのプロジェクトで第19回キッズデザイン賞を受賞するなど、社会実装に向けた成果もあげています。高校生には「環境が学びや遊びの質を左右する」ことを、企業経営者には「場づくり=価値創造」のヒントを提供できればと思います。
部活動指導:硬式野球部での“現場×データ”
部活動の現場では、私は「部長兼研究者」という立場から、学びと実践を融合した指導を実践しています。硬式野球部においては、単に勝つことを目的とするのではなく、選手一人ひとりが“なぜ動くか”“どう成長するか”を理解できる環境づくりを目指しています。具体的には、投球分析ツール「ラプソード」を導入し、データと映像から選手の投球動作を可視化し、改善サイクルを回しています。高校生には「ただ努力するだけでなく、なぜ・どう取り組むかを意識してほしい」、経営者の方には「データを組織や人材育成にどう活かすか」のモデルとして提示できます。
地域貢献:スポーツとまちづくりをつなぐ
地域とのつながりも、教育・研究と同じくらい大切にしています。人工芝プロジェクトにとどまらず、学生とともに地域住民を対象とした健康プログラムやスポーツイベント、大学・地域間の連携ワークショップにも積極的に取り組んでいます。例えば、聖カタリナ大学にて「オモロー授業発表会in愛媛」を開催し、愛媛県内の公立学校の先生が授業を紹介しあうイベントを開催しました。高校生には「自分の地元を自分ごとにできる力」、経営者には「地域と共生するビジネス・人材育成の視点」を共有したいと考えています。
スポーツを通じて「人と組織が育ち、地域が元気になる」――この理念のもと、私は教育・研究・現場・地域貢献のすべてを“つながる場”として設計しています。高校生の皆さんには、自らチャレンジできる環境を、経営者・地域リーダーの皆さまには、スポーツというマクロな視点からの組織・地域づくりのヒントを。そして、共に未来を創る仲間として、ぜひお力をいただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
学生へのメッセージ
大学生活とは、学びの時間であると同時に、人生の中で最も多くの“縁”に出会える時間です。聖カタリナ大学には、その「縁」を形にできる無限のチャンスが広がっています。小規模校だからこそ、教員との距離が近く、一人ひとりの挑戦を丁寧に支えることができます。教員を上手に活用し、友人と切磋琢磨した学生たちは、入学当初には想像もできなかったような進路を実現し、自信を持って社会へと羽ばたいています。
大学生活で大切なのは、「良質な情報に触れ、良い選択を重ねること」です。では、その良質な情報はどこにあるのでしょうか。――それは、“人との縁”の中にあります。授業の中で出会う仲間、部活動や地域活動で関わる人々、そして日々支えてくれる教員。その一つひとつの縁が、あなたの未来を変える鍵になります。
聖カタリナ大学には、そのような出会いが無数にあります。学生がその「縁」に気づき、本気になった瞬間の成長力と人生の展開力には、私たち教員も毎回驚かされます。ただし、その縁をつかむには“チャレンジ”が必要です。挑戦することには勇気がいります。けれども、私たちはその一歩を全力で後押しします。
挑戦の先にある学びは、一生の財産になります。そして、ともに挑戦した仲間との絆もまた、何ものにも代えがたい宝物です。大学での4年間は、自分の人生の“土台”を築く時間です。どうか、この4年間を人との縁を大切にしながら、チャレンジし、学び、成長し、一生の財産づくりに充ててください。
私たちは、そのすべての過程を全力でサポートします。出会い、学び、挑戦する――そのすべてが、あなたにとってかけがえのない「縁」となります。
その縁が、あなたの人生を豊かにし、未来を輝かせる原動力になることを、私は心から信じています。
一緒に、ここから最高の4年間を創っていきましょう。
- 担当科目
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- 体育スポーツ行政論
- スポーツ経営管理論
- スポーツ組織論
- スポーツリーダーシップ論
- スポーツ健康インターンシップ
- スポーツマーケティング論
- スポーツビジネス論
- ソフトボール
- 学歴
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- 順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツマネジメント学科 卒業
- 順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士前期課程 修了
- 学位
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- 修士(スポーツ健康科学)
- 資格
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- 中学校第一種教員免許状(保健体育)
- 高等学校第一種教員免許状(保健体育)
- 中学校専修免許状(保健体育)
- 高等学校専修免許状(保健体育)
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日本スポーツ協会コーチデベロッパー
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一般財団法人日本プロスピーカー協会 アシスタントプロスピーカー
- 職歴・研究歴
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- 2018年 聖カタリナ大学人間健康福祉学部 助教
- 2021年 聖カタリナ大学人間健康福祉学部 講師
- 2023年 聖カタリナ大学人間健康福祉学部 准教授
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2022年~現在 愛媛県立医療技術大学 保健科学部 非常勤講師
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2022年~現在 愛媛大学工学部 非常勤講師
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2025年~現在 学校法人日本航空学園 日本航空高等学校通信制 非常勤講師
- 所属学会
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- 日本体育・スポーツ・健康学会
- 日本コーチング学会
- 人類働態学会
- 日本野球学会
- 研究分野
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- スポーツ経営学
- 組織行動学
- 経営組織学
- 経営管理論
- 組織開発論
- 野球
- 主な著書・論文
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【著書】
- 編著『大学生のための健康・スポーツの基礎知識』:創風社出版.
- 編著『Self-leadership development program in elite youth soccer players in Japan』:Advances in Human Factors, Business Management and Leadership.
【論文】
- 共著『大学硬式野球部におけるオフシーズン中のトレーニング実践』:子ども・青少年健康スポーツ実践研究,1,1,pp11-18.
- 共著(査読有)『球技系スポーツ選手における全力疾走時の速度変化の様相-大学野球選手とサッカー選手の比較-』:聖カタリナ大学聖カタリナ大学短期大学部研究紀要,35,pp47-57.
- 共著(査読有)『大学教養体育におけるソフトラクロスの教材化に関する研究』:人間文化研究所紀要,26,pp1-8.
- 共著(査読有)『大学と地域スポーツを通した連携-北条地区住民の意識調査より-』:人間文化研究所紀要,25,pp23-40.
- 共著(査読有)『スポーツを通じた大学と地域の連携-聖カタリナ大学と北条地域の連携-』:人間文化研究所,24,pp49-61.
- 共著(査読有)『システマティックレビューによるスポーツ人間工学研究の俯瞰』:人間工学,51,1,pp14‐23.
- 学内の担当校務
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- 教務委員会 委員
- 入試・募集委員会 委員
- 運動・スポーツ施設管理委員会 委員長
- 社会活動
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- 聖カタリナ大学硬式野球部部長
- 聖カタリナ大学サッカー部 メンタルコーチ
- 日本オリンピック委員会主催ナショナルコーチアカデミー「グループダイナミクス論」スタッフ(2021,2022)
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オモロー授業inえひめ実行委員
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四国地区大学野球連盟 理事
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愛媛県野球協議会 理事
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リタジャパン株式会社共同研究員