公開講座

令和3年度 キリスト教研究所フォーラム

令和3年10月27日(水) 〜 令和4年2月25日(金)
聖カタリナ大学 北条キャンパス 第一会議室
聖カタリナ大学 キリスト教研究所

聖カタリナ大学キリスト教研究所では「キリスト教といのちの尊厳」をメインテーマに掲げ、次の内容によりフォーラムを開催いたします

なお、今年度はコロナウイルス感染防止対策のため、本学関係者のみの参加とさせていただきます。
一般の方への公開講座にはなりませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

お問い合せ Tel089-993-0702 (総務課)

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《 第1回 10月27日(水) 16:30~18:00  第1会議室 》

  • テーマ「聖書におけるいのちの超越
    発表者/聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲル
    人間は全ての時代を通じていのちの起源について研究してきた。現在でも新しいいのちをつくろうとして研究を続けている。聖書には最初から神がいのちを創造したと書いている。この神は世界をいのちのあるものとして創造した。いのちの起源を知っているのは超越している神であることについて論じたい。
  • テーマ「宗教と福祉実践との関係について」 
    発表者/聖カタリナ大学 教授 釜野 鉄平

    明治・大正期にキリスト教を中心に、宗教を背景とした福祉実践が多くみられた。その取り組みについては様々な視点から研究がなされている。ここでは、宗教を背景とした福祉実践・研究を取り上げて宗教と福祉実践との関係について、現在の法制度、理念、倫理等を起点として取り組まれる福祉実践と比較して考察を行う。

 《 第2回 11月24日(水) 17:10~18:40  第1会議室 》

  • テーマ「神の名としての「生命」――古代キリスト教思想の生命論をめぐる断片」 
    発表者/聖カタリナ大学 助教 袴田 渉
    キリスト教思想において、生命とは神から与えられるものであり、従って、それは神の別名でもあった。とりわけ、神名としての生命を考究したディオニュシオス・アレオパギテース(5世紀末頃)は、これをキリスト教的な「復活」の概念との連関において捉え直し、生命の意義を新たに探求した。本発表では、生命をめぐる彼の思索の足跡を辿りながら、古代のキリスト教思想において問い披かれ、今日なお問われ続ける、生命の意義の一端を明らかにしたい。
  • テーマ「マリア・モンテッソーリの子ども観 ~生命尊重の視点から~」
    発表者/聖カタリナ大学短期大学部 教授 竹田 信恵
    20世紀初頭の教育思想家マリア・モンテッソーリは、教育は「生命への援助」であるという。人間が内側に秘めている潜在能力を実現できるのは、環境とのかかわり、環境からの手助けがある時だけでありどんな環境の中にも人間が存在しより良い命の発達を助けることができるという生命尊重を軸とした子ども観について考察する。

 《 第3回  12月22日(水) 16:30~18:00  第1会議室 》

  • テーマ「看護学におけるいのちの尊厳とスピリチュアルケア」
    発表者/聖カタリナ大学 准教授 川島 美保
    スピリチュアリティは、人間の尊厳を確認し、QOLを高めるための本質的な問いでもあり、スピリチュアルケアとは、目に見えない世界や情緒的ー信仰的領域の中に、人間を超えた新たな意味や新しい『存在の枠組み」「自己同一性」を見出すことでもある。看護学における「いのちの尊厳」に根差したスピリチュアルケアとはどのようなものかを神学的観点も踏まえ、考察したい。
  • テーマ「非行少年と内観療法~いのちと向き合う~」
    発表者/聖カタリナ大学 助教 田村 優佳
    子どもにとって周囲の大人の存在は、重要な学習環境である。自分の心の内側を観る内観療法を通して、他者との関わりの中で生きてきた意味を見出し、命を実感として捉え、改善されていった少年の事例を紹介する。少年は自らの命、他者の存在を尊重することに気付いた。

 《 第4回  2022年1月26日(水) 16:30~18:00  第1会議室 》

  • テーマ「代理懐胎問題―カトリック教会の生命理解に基づいて」
    発表者/聖カタリナ大学キリスト教研究所 客員所員 時岡 拓磨
    生殖補助医療の進歩により、いのちの誕生に医療が介入する範囲が広がり、不妊症の夫婦に子どもができることが可能になった。代理懐胎はその手段の一つであるが、そこには医学的にも倫理的にも多くの問題点がある。代理懐胎の背景を取り上げ、人為的な操作がなされ、いのちが誕生することについてカトリック教会の生命理解に基づいて考察する。
  • テーマ「死にゆく者の尊厳」 
    発表者/聖カタリナ大学短期大学部 准教授 遠藤 文子

    新型コロナウイルス感染の長期化により通常生活での挙動には諸変化がみられる。死にゆく者との別れのプロセスも、身近な人々が立ち会えなかったり、簡素にされたりする傾向にある。発表では、コロナ禍での看取りや葬儀のあり方を分析し、死者儀礼の形骸化と人間関係からの尊厳重視の振舞いの退勢について考察する。

《 第5回  2021年2月25日(金) 16:30~18:00  第1会議室 》

  • テーマ「いのちの尊厳と「ケアの文化」」
    発表者/聖カタリナ大学 教授 宮武 信枝
    教皇フランシスコは、2021年「世界平和の日」のメッセージとして「平和の道のりとしてのケアの文化」を発表した。いのちをケアする源としての神、人間が互いにケアする使命、イエスの生涯におけるケア、教会のケアの歴史、ケアの文化の教育と課題などのテーマから、神が人間イエスとなったというキリスト教の独自性に基づくケアについて考察する。
  • テーマ「いのちの尊厳–精神保健福祉士養成教育の現場から―」 
    発表者/聖カタリナ大学 講師 村上 佳子
    精神保健福祉士養成教育において、学生たちに伝えなければならないことは、望まず精神疾患となった人々のつらさである。そのつらさとは、症状のつらさだけではない。むしろ「いのちの尊厳」まで蔑ろにされてきたつらさである。精神障害者福祉の歴史と現状から、精神保健福祉士として精神障害のある人々の「いのちの尊厳」や生活に寄り添うことについて考察したい。
  • テーマ「オペラの中のキリスト教」 
    発表者/聖カタリナ大学短期大学部 助教 和泉 昌枝
    イタリアオペラを中心に、時代背景や舞台設定、登場人物の信仰心、またそこに加えられた音楽などから、比較的、悲劇が多いとされるオペラの中の「いのちの尊厳」について考察する。具体的には、ジャコモ・プッチーニ作曲のオペラ『トスカ』における、厚い信仰心の持ち主、トスカについて。同作曲家の作品で、日本を舞台に描かれた『蝶々夫人』など、キリスト教に関連する場面を抜粋する。

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