公開講座

平成29年度 キリスト教研究所フォーラム

平成29年9月27日(水) 〜 平成30年2月14日(水)
聖カタリナ大学 第一会議室
聖カタリナ大学 キリスト教研究所
聖カタリナ大学キリスト教研究所では「キリスト教におけるいのち―心の癒し―」を平成29年度のメインテーマに掲げ、次の内容によりフォーラムを開催する運びとなりました。つきましては、お気軽にご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。                                                 なお、開始時間が、都合により変更する場合がありますので、フォーラム当日、時間等をご確認の上ご参加下さい。 お問い合せ Tel089-993-0702 (総務課)

第1回 9月27日(水) 16:30〜18:00 第一会議室

  • テーマ「人生と死の神秘」
    発表者/ 聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲル人間はいのちの子供であり、死の奴隷であるといわれています。この文章の内容はもはや現実です。いのちは人間にとって一番大切な宝物であり、死は最大の敵であると聖パウロは言っています。そのため、人生は死との戦いだということが分かります。哲学と宗教の観点から人生と死の神秘について考えたいと思います。
  • テーマ「善く生きること」の意味とその成立根拠を問う
    ―ニュッサのグレゴリオス(四世紀)と証聖者マクシモス(七世紀)の文脈に即して―

    発表者/ 聖カタリナ大学 教授 谷 隆一郎「善く生きるとは何か」を問うことによって人間的生の意味を問うことは、プラトンの愛智(=哲学)の基本線であった。が、他方、ヘブライ・キリスト教のとくに東方・ギリシア教父の伝統は、古代ギリシア哲学の伝統を摂取しつつ、それを超克し、無限なる神に開かれた動的かつ全一的な構造のもとに問題を問い披き展開している。この発表では、そのことの基本のかたちを、われわれ自身の素朴で根源的な問題としていささか吟味・探求してゆきたい。その際、魂・人間の「善きかたち(アレテ―、徳)」や自由・意志、そして「ロゴス・キリストの働き(エネルゲイア)」等々が、普遍的に問われゆくことになろう。 

第2回 10月18日(水) 16:30〜17:15 第一会議室

  • テーマ「過越の神秘とグリーフケア」
    発表者/ 聖カタリナ大学 教授 寺尾 寿芳キリスト教的秘義からみて聖なる過越の三日間は時間の原型であり、キリスト者の生活における根源的律動をなす。その過程で意識そして存在がどのように変容するのか。日本の宗教や文化に開かれたキリスト教的思索を手掛かりに、いわば「内なる過越」という視点からグリーフケアの可能性を模索してみたい。

第3回 11月22日(水) 16:30〜18:00 第一会議室

  • テーマ「いやしの場としてのカトリック教育のあり方」
    発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 講師 竹田 信恵ローマのカトリック教育省は、カトリック教育の条件について、教育活動を通しての福音宣教と、福音的人間観に基づいた全人教育をあげている。人間的な交わりが希薄な現代社会の中で、福音的全人教育を実践するための方策として、一人ひとりに目を向けた「いやしの場」としてのカトリック教育のあり方について考察する。
  • テーマ「地域移行ピアサポーターと精神保健福祉士の意識変化」
    発表者/ 聖カタリナ大学 助教 村上 佳子精神保健福祉士は、社会福祉学を学問的基盤として、心病む人々のその人らしいライフスタイルの獲得を目指す専門職である。今回は、松山市における地域移行ピアサポーター活動の実際を紹介し、ピアサポーターに関わる精神保健福祉士たちが何に気付いているのか、インタビュー調査の結果を考察する。

第4回 1月24日(水) 16:30〜18:45 第一会議室

  • テーマ「直葬は葬儀と年忌法要の機能をどのように代替するのか」
    発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 講師 遠藤 文子葬儀や年忌法要は、故人を供養する行為であるが、遺族にはグリーフケアのプロセスでもある。しかし、近年、葬儀や法要を行わない直葬が増えているという。発表では、直葬によって、葬儀や年忌法要に託されてきたグリーフケア機能がどう代替されるのか、現状と課題を考察する。
  • テーマ「現象学的社会学と宗教」
    発表者/ 聖カタリナ大学 准教授 大黒屋 貴稔観察者の意味構成をエポケーすることにより、被観察者の意味構成を観察・記述しようとする現象学的な社会学は、宗教や祈りといった人間の営為をどのようなものとしてとらえてきただろうか。代表的な学説をいくつかとりあげ、検討してみたい。
  • テーマ「誰も置き去りにしない「新しいものさし」」
    発表者/ 聖カタリナ大学 教授 佐々木 裕子国内の課題と国境を越えて絡み合う問題。それらを同時に解決していくために国際社会が合意した「新しいものさし」(SDGs持続可能な開発目標)とカトリック教会の「環境」回勅が求めるものは、「誰も置き去りにしない」という共通の理念をもっている。排除され、傷ついている命が輝くために、格別の配慮を必要としている時代を私たちは生きている。

第5回 2月14日(水) 16:30〜18:45  第一会議室

  • テーマ「音楽と心の癒し」
    発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 教授 藤井 澄子私たちは心のよりどころを求めて生きています。でも、コミュニケイトを失った時、私たちの心の届くものは何でしょうか。「音楽と心の癒し」について、事例を交えながらお話します。
  • テーマ「ドミニコ会における『貧しい人々の優先』――いやしと福音化」
    発表者/ 聖カタリナ大学 教授 宮武 信枝現代のカトリック教会およびドミニコ会において、福音宣教にあたり特に「貧しい人々」、社会的に弱い立場にある人々、疎外されている人々への配慮を優先するよう要請されている。「貧しい人々」のいのちの尊厳について、教会とドミニコ会とが理論的、実践的にどのように取り組み、それがいやしと福音化にどのように結びつくかについて考察したい。
  • テーマ「キリスト教を背景とした篤志家の活動と福祉理念との関係について?―明治・大正時代を中心として―」
    発表者/ 聖カタリナ大学 准教授 釜野 鉄平明治・大正時代に活躍した篤志家の宗教的背景の多くがキリスト教であることに注目し、昨年度は石井十次による取り組みを取り上げキリスト教の思想による効果と実践上の課題について考察を行った。ここでは同時代に活躍した他のキリスト教徒の篤志家によってなされた福祉的実践を取り上げ、どのような側面で効果を上げ同時に、限界や課題が生じたのかについての考察を行う。

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